アフィリエイトの作業は1人で行うため忘れがちですが、アフィリエイトには多くの人間が関わっています。

 

『ブログを運営しているアフィリエイター』『広告を表示してもらって商品を売りたい企業』『アフィリエイターと企業を繋ぐASPのスタッフ』『アフィリエイトの商品を買ってくれるインターネットユーザー』……この4者の利益が一致したときに、それぞれに報酬が発生するのです。

 

そのため、身勝手な行動をしてしまうと、相手に迷惑がかかってしまいます。

 

そうならないように、アフィリエイトには基本的なルールが設けられています。

 

とくに、アフィリエイトの禁止事項はしっかりと頭に入れておきましょう。

 

アフィリエイトはお金のやり取りもあるため、知らなかったでは済まされない部分があります。

 

ときにはアカウント停止、重いものなら損害賠償といった訴訟の危険性もあると覚えておきましょう。

 

目次

覚えておきたいアフィリエイトの禁止事項

 

まずは、基本的なアフィリエイトの禁止事項を紹介します。

 

これは無料ブログであろうとも、商品を購入させることが目的でインターネットユーザーをブログに呼び込んだのなら、厳守すべき項目となります。

 

不自然な被リンク

検索ランキングが設けられているのは、インターネットユーザーに価値のある情報が届けられるようにするためです。

 

この順位を不正に変えることは、インターネットユーザーの不利益になります。

 

中には、不自然な被リンクを増やすことでサイトの順位を不正に上げる方法があります。

 

ただ、こういった行為がバレたら順位を下げられるため、結局は無駄な時間となりますのでやめておきましょう。

 

スパムメール

スパムメールを行うことも、アフィリエイトの禁止事項となります。

 

スパムメールとは、相手が望んでいないのに商品情報を送り続ける迷惑行為です。

 

自分のブログにインターネットユーザーを呼び込みたい気持ちは分かるのですが、現実の営業とは違い、こうした迷惑行為はブログの評価を下げられる結果にもなります。

 

これは、記事を更新するときも同じことがいえます。

 

記事を更新すると、コンテンツ内容をあちこちに送信するのですが、同じ記事を何度も更新してしまうと「また同じ内容……スパムメールかな?」とグーグルの検索エンジンに解釈され、ランキング外になることもあるので注意しましょう。

 

運営者情報や口コミが虚偽

インターネット上にブログを構えると、誰でも閲覧することができるようになります。

 

ネット上に書かれている情報を疑いながら見ている人もいますが、ほとんどの方はその情報を信じてしまうと思います。

 

そのため、記事として書く情報は真実であることが求められます

 

これは、運営者情報や口コミも同じことがいえます。

 

東大出身でもないのに、『東大の僕がFXの正攻法を教えます』と書くのは虚偽です。

 

同じく、ありもしない口コミを並べたら虚偽ですので、すべて虚偽罪にあたると認知しておきましょう。

 

実際にテレビのニュースでたびたび報道されていますが、芸能人に関する嘘の情報をインターネット上に流したとして、警察沙汰になった事例もあるのです。

 

正しい運営者情報の書き方については、こちらで解説しています▼

運営者情報の正しい書き方

 

口コミを引用するときの載せ方は、こちらで解説しています▼

口コミを引用するときの載せ方、書き方は?

 

特定の人物への誹謗中傷

ブログと聞くと、自分が思ったことを何でも書き込める場所だと思いがちですが、実は違います。

 

基本理念として、特定の人物への誹謗中傷を書き込んではいけません。

 

特定の人物への誹謗中傷は人権侵害にあたるため、アフィリエイトの禁止事項以前の問題となります。

 

つまり、法律で罰せられるわけですね。

 

どうしても反対意見を書きたい場合は、相手の良いところをしっかりと認めたうえで書き込む必要があります。

 

著作権の侵害(無断画像の転用)

アフィリエイト初心者が1番やってしまうことは、著作権の侵害です。

 

著作権とは、絵や文章などを作った人間に与えられる権利です。

 

つまり、他のWebサイトに貼り付いている文章や画像をそのまま無断で転用してはいけないのです。

 

どうしても画像が使いたい場合は、『著作権フリー』の画像を検索して利用することになります。

 

とはいえ、どうしても公式の画像を利用したいときがあると思います。

 

その場合は、『引用』を明記して引用することもできます。

 

ただし、この『引用』は必ずしも相手の合意を得た方法ではないため、相手にNOと言われてしまえば、利用は停止しなければなりません。

 

そのことについては、こちらの記事で紹介しています▼

画像の著作権はどこまで?ネットから拾ったものをブログで利用する注意点

 

個人情報保護法

インターネットユーザーとやり取りするようになると、個人情報を取得することもあります。

 

この個人情報というのは、電話番号やメールアドレスだけではありません。

 

ブログを運営していれば、ユーザーのCookie情報やIPアドレスも知らないうちに収集しているのです。

 

こういったものを相手に告知せずに利用してしまうと、ときには訴えられることがあるため、しっかりと明記しておく必要があります。

 

プライバシーポリシーの書き方は、こちらで解説しています▼

プライバシーポリシーの書き方!ブログでも設定する義務がある

 

薬機法や景表法

こちらもアフィリエイト初心者がやってしまいがちな禁止事項ですが、世の中には『薬機法』『景表法』というものがあります。

 

つまり、売り込みたい商品を大げさに紹介するのはNGということです。

 

これは世界共通の話ですが、すべての人間に効果がある薬は存在しません。

 

年齢や性別、体調によって薬の効き方が異なるからです。

 

にも関わらず、「これを飲めば絶対に痩せられる」「アンチエイジング効果があります」といった表示をしてしまうと、相手に誤解を与えてしまうわけです。

 

もし、消費者(インターネットユーザー)が使って効果が現れなかったとき、アフィリエイターが訴えられることもあるのです。

 

なので、『薬機法』『景表法』に注意し、商品の魅力を伝える必要があります。

 

その方法については、こちらの記事で解説しています▼

薬機法(薬事法)や景表法の大丈夫な表現方法とは?

 

アフィリエイトの所得を偽る

アフィリエイトの所得を偽る行為は、1番やってはいけないアフィリエイトの禁止事項かもしれません。

 

アフィリエイトで稼いだ収入は、必ず確定申告しなければなりません。

 

「ちょっとした金額だし……」「副業が会社にバレたくないから……」とかは通用しません。

 

稼いだ分だけ申告し、税金を払うようにしましょう。

 

アフィリエイトの確定申告については、こちらの記事でも紹介しています▼

アフィリエイトで青色申告を帳簿するなら

 

ASPの禁止事項

 

アフィリエイト全体の禁止事項の他に、企業の広告を表示させるASPの禁止事項もあります。

 

有名な大手なら、アドセンス、アマゾンアソシエイト、A8.netですね。

 

実は、禁止事項はASPそれぞれに異なります。

 

他にもたくさんのASPがあるため、そこの広告を使う前に必ずチェックしておきましょう。

 

とはいえ、共通する禁止事項がいくつかありますので、それを覚えておくだけで最低限のアフィリエイトは行えるでしょう。

 

18歳未満は禁止

アフィリエイトは報酬が発生しますので、ほとんどのASPでは18歳未満の登録を禁止しています。

 

年齢は後で調べれば判明するため、偽って登録しても最後にはバレるのでやめておきましょう。

 

ただ、ASPの中には保護者が登録することで報酬を受け取れる制度を設けているところもあります。

 

とはいえ、振込先は保護者となりますので、やはり未成年を過ぎてからアフィリエイトを始めたほうが良いでしょう。

 

ちなみに、アフィリエイトができないだけでブログが利用できないわけではありません。

 

つまり、未成年の頃からブログを作っておき、自分で広告を取得できるようになったら貼り付けるという方法もあるのです。

 

アフィリエイトは時間がかかるので、こうすれば有効活用することができます。

 

登録したブログに貼らない

よくやってしまいがちなのは、ASPに登録していないブログに広告を貼り付けてしまうことです。

 

ASPは、登録されたブログをチェックして「このブログなら広告を使わせても大丈夫だな」と思い、広告の使用を許可します。

 

そのため、登録していないブログに貼り付けられると、チェックした意味がなくなるわけです。

 

ASPによって対処は違うようですが、違うブログで発生した広告収入は無効になることが多いので、注意しましょう。

 

自己クリック

アドセンスのように、広告がクリックされることで報酬が手に入るアフィリエイトがあります。

 

これを悪用し、自分でクリックしようとする人がいるようですが、これは禁止事項となります。

 

インターネットユーザーに商品を紹介する対価としてクリック報酬をもらっているのに、そんな身勝手なことをしてはいけません。

 

アドセンスの場合、アカウント停止になりますので注意しましょう。

 

第三者に委託

クリックで報酬が発生するアフィリエイト、無料請求してもらうことで報酬が発生するアフィリエイトなど、色々な種類があります。

 

自分で行うのはダメなので、第三者に委託してこれらの行為を目論む人もいるようです。

 

しかし、これらも禁止事項であり、簡単にバレてしまうのでやめておきましょう。

 

『誰が』『どこから』『どの経路』を使ってサイトにアクセスしているのか、ASPにはすべてお見通しです。

 

こういった不正は、お金を返すだけでは収まらず、それ以上を払うケースもあるようなので絶対に手を出してはいけません。

 

詐欺を目的とした勧誘

すべての勧誘行為がいけないわけではないですが、詐欺を目的とした勧誘はアフィリエイトの禁止事項となります。

 

とくに「アフィリエイトを無料で教えますよ」と言いつつ、最後には高額の商材を売り込み、それを実践してもまったく結果が出なかったといった被害も多いようです。

 

プロのアフィリエイターを目指すなら、こういった勧誘には手を出さないようにしましょう。

 

勧誘については、こちらでも解説しています▼

アフィリエイトの勧誘は要注意!友達紹介やインスタ、ツイッターからの違法な誘い

 

まとめ

アフィリエイト初心者は、ここに書かれていることを知らないうちに行っています。

 

そして、多くの人は何事もなくブログを運営できているはずです。

 

だから「あ、なら大丈夫なんだ」と思って、そのままにしてしまうのです。

 

しかし、大丈夫なことは一切ありません。

 

単純に気づかれていないだけで、必ず罰せられることになります。

 

もし、「ここって大丈夫なの?」と心配なことがありましたら、下部に設けているコメント欄に質問してください。

 

どうすれば良いのか、正しい改善策を紹介させていただきます。